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京都

【京都観光】緑の世界!世界遺産・西芳寺(苔寺)の歴史と参拝申込方法

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京都の観光場所をお探しの方へ。

「苔寺」の別名で有名な緑が美しい庭園・西芳寺に行ってみませんか?

金閣寺・銀閣寺のモデルとなり、かつ、Apple創業者のスティーブ・ジョブズも愛した庭園は、人生で一度は訪れていただきたい場所です!

苔寺は、事前に予約した方しか入ることを許されていません。
この記事では、苔寺の歴史参拝申込方法をご紹介いたします。

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西芳寺(苔寺)とは

西芳寺(別名・苔寺)は、京都市西部・嵐山の麓にある臨済宗系単立の寺院です。
参拝には、事前予約が必要となります。詳しい参拝申込方法は、後半ご紹介します。

▶️庭園の様子は、ぜひ動画でご覧ください!

苔寺を作ったのはだれ?

西芳寺(苔寺)を開山したのは、奈良の大仏造立ぞうりゅうに尽力した行基ぎょうき菩薩です。

現在西芳寺のある場所には飛鳥時代、かの有名な聖徳太子(第31代天皇である用明天皇の皇子)の別荘があったと伝えられています。

その別荘があった場所に、天平3年(731年)奈良時代、第45代天皇である聖武天皇の勅願を得た行基菩薩幾内きない四十九院の法相宗ほっそうしゅうの寺として開山しました。

皇子の別荘があったくらいだから、もともと良い場所だったんやろうな〜

どんな人と関わりがあったの?

誰もが一度は名前を聞いたことがあるような歴史上の人物が、多数関わっています

時代人物名詳細
飛鳥時代聖徳太子
(第31代用明天皇の皇子)
西芳寺がある地に別荘を持っていた。
奈良時代731行基第45代聖武天皇の勅願を得て、
法相宗の寺院「西方寺」として開山。
平安時代806真如法親王
(第51代平常天皇の皇子)
草庵を結び、修行をした。
弘法大師(空海)入山し、黄金池にて放生会ほうじょうえを行った。
鎌倉時代摂津守の中原師員もろかず再興し、西方寺と穢土寺に分ける。
法然上人招請され、浄土宗に改宗。
親鸞聖人愚禿堂ぐとくどうを建立し、寺に滞在。
北条時頼
(鎌倉幕府第5代執権)
桜堂おうどうを建立。
室町時代1339摂津親秀
(松尾大社の宮司)
再興のため、夢窓疎石を招請。
1339夢窓疎石
(高僧で作庭の名手)
臨済宗に改宗。西方寺と穢土寺を統一し、
「西芳寺」と改める。
現在の庭園の原型を作る。
黄金地。夢窓疎石の時代には、まだ苔はなかったそうです。
時代人物名詳細
室町時代1342足利尊氏北朝初代の光厳天皇とともに訪れる。
1382足利義満指東庵で座禅に徹宵てっしょう
※後に、西芳寺を模して金閣寺を創建。
1467
-1477
細川勝元応仁の乱で、西芳寺あたりに東軍の陣を敷く。
1469年、西軍の攻撃により消失。
1485蓮如
(浄土真宗の僧)
洪水により被災したところを、再興。
足利義政指東庵を再建。
※後に、西芳寺と金閣寺を模して銀閣寺を創建。
安土桃山
時代
1568織田信長洪水により荒廃していた庭園を修理再興。
1596
-1615
千少庵
(千利休の養子)
茶室湘南亭が建立。
※現在、重要文化財。
奥に見えているのが、湘南亭。
時代人物名詳細
江戸時代2度の洪水に見舞われ、枯山水の庭園も荒廃した。
末期川が流れる谷間という地理的要因のおかげか、
庭園が苔で覆われるようになった。
幕末1862岩倉具視一時、茶室湘南亭に隠棲。
明治時代明治維新の神仏分離・廃仏毀釈はいぶつききゃくにより、
境内地は狭められ荒廃。
1878再興。
昭和時代1928庭園の一般公開開始。
1951集中豪雨により、土塀が一部倒壊。
庭園の苔も泥で覆われた。
19XX川端康成・大佛次郎大佛次郎の小説「帰郷」の一節を揮毫きごうした。
※その書を彫った石碑が西来堂(本堂)横にある。
1969本堂が再建。
1969堂本印象
(京都画壇の中心画家)
本堂の再建に合わせ、堂内104面の襖絵を制作。
※冬期の拝観で見ることが可能。
1977一般拝観を中止し、事前申込制になる。
平成時代スティーブ・ジョブズよく家族と西芳寺を訪れていた。

何度も荒廃しては誰かが再興して……時代の権力者に大切にされてきたことが分かる。途絶えそうになりながらも現代まで続いた寺とそうじゃない寺の違いって何なんじゃろう。

特徴的な庭園

35,000㎡に達する庭園は、国の特別名勝及び史跡にも指定されており、平成6年(1994年)には、UNESCOの世界文化遺産「古都京都の文化財」の1つにも登録されました。

金閣寺銀閣寺など、室町時代を代表する庭園の原型にもなったと言われています。

境内を120種以上の苔が覆っていることから、「苔寺」と呼ばれています。

今のような苔庭になったのは、江戸時代末期のころらしい!

苔寺の基本情報

上下2段の庭園構成になっているが、公開されているのは「下段の庭」のみ。枯山水庭園である「上段の庭」は非公開。
項目内容
名称西芳寺さいほうじ(通称・苔寺こけでら
山号 ※1洪隠山こういんざん
宗派臨済宗系の単立寺院
開山行基
創建天平3年(731年)
住所〒615-8286
京都府京都市西京区松尾神ヶ谷町56
電話番号075-391-3631

※1……山号とは、仏教の寺院名の上につける別称のこと。比叡山延暦寺の「比叡山」、音羽山清水寺の「音羽山」がこれに該当します。

苔寺へのアクセス

苔寺は、京都市西部・嵐山の南にあります。

アクセス方法
  • 電車
    • 阪急電鉄京都線「桂駅」下車ののち、タクシーで約12分(1,200円程度)
  • バス
    • 京都バス(73系統)「苔寺・鈴虫寺」下車ののち、徒歩3分
  • タクシー
    • 京都駅から約20分(2,500〜3,000円程度)、嵐山方面からタクシーで約10分(1,200円程度)
    • 近隣のコインパーキングに駐車(近隣にある鈴虫寺の有料駐車場に停めることも可能)

苔寺の参拝ルール

参拝時期

通常期(春・梅雨・夏・秋)と冬期に分かれています。
目的に応じて訪れる時期を調整してください。

  • 通常期……庭園を拝観したい方
  • 冬期……本堂・西来堂に参拝したい方

まだ、夏しか行ったことないけど、他の季節も行ってみたいわ〜

参拝時間

通常、午前中のみ(10時〜12時ごろ)となっており、参拝者から参拝時間を指定することはできません

参拝者が多い場合は、午後開門になることもあるそうですが、とりあえず申込時点では、午前中の予定は必ず空けておくようにしましょう

写経

通常期の場合、庭園拝観前の写経が必須となります。筆ペンを持参しましょう!

延命十句観音経の写経となります。写経用紙に薄く書かれた経本をなぞるだけのため、初心者でも安心。50文字程度のため、10分くらいで終わると思います。

※本堂内は写真撮影及び携帯電話の使用は禁止のため、ご注意ください。

写経は初めてだったけど、雨の音と相まって、良い時間だったわ〜。ただ「丁寧に文字を書く」ということに集中すればいいから、無心になれて良かった。

参拝冥加料

1人あたり3,000円以上の参拝冥加料を入口で支払います。

ネット申し込みの場合は、オリジナル筆ペン代及び諸費のため、4,000円と少し割高になっています。

圧倒的に高い拝観料! 大人数が来られないからこそ保たれる環境でもあるんかな。

参拝人数

予約人数によって、申込方法が変わります。
3人以上で訪れる場合は、往復はがき申込一択となります。

  • 往復はがき申込の場合……1組5人まで(それ以上は要相談)
  • オンライン申込の場合……1組2人まで

お子さま連れの方は要注意

参拝は、中学生以上の方に限定されており、乳幼児含む小学生以下の方と一緒に参拝はできません。

ただし、年に数回「お子さま参拝」も実施されています。
小学生以下のお子さまと一緒に行きたい方は、予約日にお気をつけください。

↓お子さま参拝についての詳細は、以下をご確認ください。
西芳寺公式サイト・お子さまの日について

苔寺の参拝申込方法

往復はがき

往復はがきによる受付期間は、2ヶ月前〜2週間前(消印有効)となります。

送付先は「〒615-8286 京都府京都市西京区松尾神ヶ谷町56 西芳寺参拝係 宛」です。

1. 往復はがきを購入する

往復はがきは、セブンイレブンやファミリーマート、郵便局の窓口、イオンなどのスーパーで購入できます。

2. 往復はがきに必要な情報を記載する

以下の画像のように、表面と裏面をそれぞれ記載します。

3. はがきを投函する

表面が見えるように山折にし、はがきを投函します。

4. 返信されたはがきを持参し、指定された日時に拝観する

記載した往復はがきの、表面と右側と裏面の左側が、1枚のはがきとして返信されます。

返信されたはがきを忘れずに持参し、指定された日時に拝観しましょう。

オンライン申込

オンラインによる受付期間は、2週間前となります。

先の予定が立てづらいという要望から、2021年6月より、後援団体である一般社団法人西芳会の協力のもと、オンライン申込受付が開始しています。

参拝証(返信されたはがき)や筆ペン不要で「手ぶら」で参拝可能です。

ただし、1組2人まで、また、1人4,000円はがき申込より割高であるため、要注意です。

↓以下のサイトから、申し込むことができます。
西芳寺参拝のオンライン申込

まとめ

事前申込が必要で、拝観料も安くはない西芳寺(苔寺)。

「今時、はがき?」と思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、西芳寺さんは、「不便益」という言葉を使って、たまには手間をかける時間があっても良いのではないか、と問いかけています。

1,000年を超える歴史の中で、何度も改宗し、何度も荒廃し、そして、何度も再興されてきた西芳寺。

時代の権力者たちを魅了してきた庭園や建物を、1度訪れてみてはいかがでしょうか。

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この記事を書いた人
駿河 晴星(Suruga Sei)

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