異世界ファンタジー漫画がチョーゼツ流行っている昨今。
ちょっと趣向を変えて、現代を舞台にしたファンタジー漫画を読んでみませんか?
この記事では、特にオススメな現代ファンタジー漫画を4作品ご紹介します!
▶️動画でもご紹介しています!
ボクラノキセキ
久米田夏緒 女性漫画 現代ファンタジー 転生 前世 王女 王子 魔法 神官 騎士 謎解き 高校生 仲間 神さま シリアス基本情報
著者:久米田夏緒
【作品名】ボクラノキセキ
【漫画家】久米田夏緒
【出版社】一迅社
【週刊誌】コミックZERO-SUM
【巻数】28巻(2023.11中旬時点)
【ステータス】連載中(2023.11中旬時点)
あらすじ
前世の戦争により滅んだある国の女王・べロニカの記憶を持つ少年、皆見晴澄。
引用元:https://www.amazon.co.jp/gp/product/B00B8I55FI
彼はその言動と行動が原因で学校生活に馴染めずにいたが――…。
その運命を僕たちは忘れない。
久米田夏緒が描く前世を巡る現代ファンタジー、ついに待望の単行本化!!
おすすめポイント
2007年から連載中の『ボクラノキセキ』。
謎解き要素を含んだ、転生モノの現代ファンタジー作品です。
主人公の皆見は「前世で王女・ベロニカだった記憶」がある男の子です。
前世は、中世ヨーロッパに似た雰囲気の場所で、魔法がある世界でした。
ある日、魔法の使い方を思い出し、前世の記憶が本物であったと確信を得た皆見。
しかし小学生のころ、「前世が王族だった」と真面目に話してしまったことで周りの生徒から「ヤバいやつ」認定された過去があったため、周りの人には前世のことを隠して暮らしています。
高校生になった皆見は、「誰にも話せないけれど、せめて忘れたくない」と前世に関する記憶を、前世で使っていた文字でノートに書き留めていました。
このノートが、偶然クラスメイトの目に留まったところから、物語は動き出します。
誰にも読めないノートのはずが……
この日を境に、皆見のクラスメイトたちが次々と前世の記憶を取り戻していくのです。
前世の最後の時、王女・ベロニカの城には、ベロニカの国・ゼレストリアの人間と、敵国・モースヴィーグの人間、そして教会の神官たちがいました。
皆見は生まれた時から記憶があったけど、クラスメイトたちは突然、前世の記憶を取り戻したから、前世と今世の記憶が曖昧になっています。
まだ敵国の人間と戦っているような感覚にたびたび陥るんですが、ふとした瞬間に現代のクラスメイトであることを思い出すんよね。
敵国の人間と戦わなければ!!
あれ、でもよく見たら、クラスメイトの〇〇じゃん……
前世と今世の価値観がごちゃまぜになり、混乱するようすが見事に描かれています。
最初に言った本作の「謎解き要素」というのは、以下の3つです。
クラスメイト全員が、前世関係者というわけではありません。
また、ノートを見た日に思い出した人ばかりでもありません。
「前世は〇〇だった」と嘘をついている人もいたりして、「あなたの正体は誰!?」と常に疑って読む必要があります。
皆見も、最初はみんなに「王女・ベロニカ」であることを隠しとるよ
とにかく登場人物が多い本作ですが、犯人探しをするミステリー作品が好きな方には、間違いなくハマる作品だと思います!
前世で敵国・モースヴィーグが攻めてきて、戦場となった城。
なぜ、元々は同盟を組んでいたはずのモースヴィーグが急に攻めてきたのか。
なぜ争乱が起き、なぜみんな死ななければならなかったのか。
その謎を解明するため皆見たちは、クラスメイトの前世が誰なのかを探っていくことになります。
「前世の王族・騎士・神官・使用人としての価値観」と「現世の高校生としての価値観」の間で揺れながらも、現世を守るために行動する皆見たちの物語をぜひご覧ください!
著者:久米田夏緒
QQスイーパー/クイーンズ・クオリティ
最富キョウスケ 少女漫画 現代ファンタジー 掃除 四神 心の闇 ギャグ 女王 覚醒 恋愛 悪意 同居 ヘタレ トラウマ 過去基本情報
『QQスイーパー』と『クイーンズ・クオリティ』。
2作品に分かれていますが、2つは続きの物語です。
なぜタイトルが変わることになったのかは作者の方もよくわからないそうで、何かしら大人の事情があったのでしょう……。
『クイーンズ・クオリティ』から読んでしまうと話が分かりづらいため、ぜひ『QQスイーパー』からお読みください!
QQスイーパー
著者:最富キョウスケ
【作品名】QQスイーパー
【漫画家】最富キョウスケ
【出版社】小学館
【週刊誌】ベツコミ
【巻数】全3巻
【ステータス】完結済み
クイーンズ・クオリティ
著者:最富キョウスケ
【作品名】クイーンズ・クオリティ
【漫画家】最富キョウスケ
【出版社】小学館
【週刊誌】ベツコミ
【巻数】21巻(2023.11中旬時点)
【ステータス】連載中(2023.11中旬時点)
あらすじ
QQスイーパー
天才的な掃除のプロ・堀北玖太郎(きゅうたろう)。校舎内の彼の大切にしている部屋にある日突然現れた少女・文(ふみ)。彼女は身寄がなく、玉の輿を夢見る、ちょっと不思議な転校生で…!?
ちょっと見取っつきにくいが凄腕・掃除屋男子と
引用元:https://www.shogakukan.co.jp/books/09136316
”ワケあり”少女のラブファンタジー始動です!!
クイーンズ・クオリティ
人の闇に入り込む新感覚ラブファンタジー!
人の心の中にある穢(けが)れを払う“ココロの掃除屋”を家業としている堀北(ほりきた)家。
その能力を見込まれ、堀北家に住み込みで家業のお手伝いをすることになった文(ふみ)だけど、人々に絶大な力を及ぼす『女王(クイーン)』の力が覚醒し始めていることが発覚して…!?一方、コミュ力底辺ながらも“掃除屋”の腕はある玖太郎(きゅうたろう)。
引用元:https://www.shogakukan.co.jp/books/09138280
文の力を止められるかもしれない特別な存在の彼に、「絶対に離れない」と宣言されて不覚にもトキメいてしまった文だけど!?
おすすめポイント
『電撃デイジー』を代表作に持つ最富先生。
著者:最富キョウスケ
先生お得のヘタレ男子・玖太郎がヒーロー役の作品です。
ヘタレ男子好きのみなさま〜!
こちらに最適な作品がございます〜!
主人公は、玉の輿を狙う転校生・文。
彼女は天涯孤独、かつ、保護者であった親戚の家が夜逃げをし、住む場所を失っていました。
そのため学校の旧校舎で寝泊まりしていたところ、掃除をしにきた玖太郎
なかなかパンチの効いたお嬢さんだよ
本作のテーマは「掃除」。
玖太郎の家は代々、「心の汚れを掃除する」お掃除屋さんでした。
人の心の中と心の中を行き来できる、扉だらけの「間」の空間に迷い込んだ文。
心の闇に巣食うムシに襲われそうになりますが、玖太郎に助けられます。
まあ、最後にムシを倒したのは、文なんですけど(笑)
本作は、ヒロイン強いです!
ムシを殴った後、気を失った文。
目を覚ました彼女は、玖太郎の家族である理事長から、掃除屋の素質があると言われます。
ちょうど玖太郎の家に家政婦バイトを申し込んでいた文は、「家政婦」兼「掃除屋見習い」として、玖太郎の家で暮らすことになります。
1作目の『QQスイーパー』は、特に文と玖太郎のすれ違いが切ないです。
玖太郎に徐々に惹かれる文ですが、彼にはずっと前から想い人がいました。
その昔「間の扉」の向こうに消えてしまった「ふゆちゃん」という少女の影をずっと見続けています。
2作目の『クイーンズ・クオリティ』では2人のすれ違いも解消するのですが、掃除や家業に関する別の問題が。
掃除屋は組織立っていて、玖太郎の家の「玄武」をはじめ「青龍」「朱雀」「白虎」と、四獣を司る家が存在します。
そして、掃除屋と敵対するムシ使いも存在します。
悪の組織、イヤなやつら!
掃除屋とムシ使いの因縁や10年前の「白虎門の大病」と言われる事件、文の過去など、どんどん物語に厚みが出てくるのが『クイーンズ・クオリティ』です。
『QQスイーパー』の終盤で、文が「大病を鎮める白の女王にも、大病を巻き起こす黒の女王にもなれる存在」であることが明かされるのですが、文はいったいどちらの女王になるのか。
玖太郎との関係も含め、目が離せない本作です!
最富先生の作品は良い意味で少女漫画らしくないといいますか、ドラマや映画を観ているような感覚になります。
ファンタジーのためドラマ化は難しくとも、アニメ化してくれないかな〜と期待している作品です。
前作『電撃デイジー』はドラマ化してほしい〜
最富先生のX(旧:Twitter)に投稿される毎月の宣伝も楽しいです!
【宣伝】さ~て今月のクイーンズ・クオリティは~?
— 最富キョウスケ (@motomikyosuke) October 13, 2015
①女です。いや女ですって
②空気一切読まないステテコ
③さすがコミュ糞玖太郎、ヒーローなのにほぼ喋らない
の1本です!呼ばれてない人あれこれ出てくる第4話、よろしくです! pic.twitter.com/sDlY8OJKVI
著者:最富キョウスケ
著者:最富キョウスケ
学園アリス
樋口橘 少女漫画 現代ファンタジー 学園ファンタジー アリス ギャグ ユーモア 絵がかわいい 伏線あり 超能力 恋愛 過去 小学生 泣ける 仲間基本情報
著者:樋口橘
【作品名】学園アリス
【漫画家】樋口橘
【出版社】白泉社
【週刊誌】花とゆめ
【巻数】全31巻
【ステータス】完結済み
あらすじ
田舎町で育った蜜柑と蛍は大の親友。なのに蛍は突然都会の学校に転校してしまう…。蛍を追って“アリス学園”に辿り着いた蜜柑。そこは、特別な天才しか入れない超エリート校だった!? 不思議いっぱい☆schoolコメディ登場!
引用元:https://www.hakusensha.co.jp/comicslist/41019/
おすすめポイント
主人公・蜜柑は、関西弁を話す元気いっぱいの小学五年生の女の子。
「あ、小学生が主人公か」とブラウザバックしようとしたそこのあなた。
侮るなかれ!
最初の方こそギャグ要素が強い『学園アリス』ですが、物語が進むにつれ、奥深く泣ける作品になっていきます。
大人も十二分に楽しめる作品です!
原作の1〜5巻まではアニメ化もされています。
楽しくて笑える作品を求めている方はアニメでも十分ですが、『学園アリス』の魅力はその先にあると思うので、ぜひ原作の全巻を読んでいただきたいです!
物語は、蜜柑の大親友の蛍が、「アリス」を持つ天才だけが通える学園へ転校するところから始まります。
蛍がいなくなり、不貞腐ていた蜜柑。
蛍はうちを捨てたんや〜!
ある日、「蛍が行った学園は、一度入ったら大人になるまで敷地から出ることもかなわない」という噂を聞いた蜜柑は、こっそり家を出て学園へ向かうことに。
普通なら入ることはかなわないんやけど、実は蜜柑も「アリス」の持ち主であることが発覚します!
「フェロモン体質」「発明」「炎」「浮遊術」「読心術」「千里眼」「動物フェロモン」など、多種多様なアリスを持った学園の生徒や先生たち。
このアリスを持った人は本当に貴重だから、国が保護しているんよね。
そのため、親にもほとんど面会できなかったり、敷地外に出ることができないという制約の中、アリス学園の生徒たちは暮らしています。
乳幼児や幼稚園児も例外ではないよ
蜜柑は入学早々、初等部の危険人物とされる棗という男子に目をつけられ、無理難題を押し付けられます。
しかし、彼女が持つ「アリス無効化」の力と、持ち前の明るさ・根性で乗り切ります。
この「無効化」の力が、のちに棗を救っていくことになります。
学年ごとの授業だけでなく「能力の種類別の授業」や「中等部・高等部などの先輩たちとの絡み」、「アリスをふんだんに使った学園祭」など、「こんな学園に通えていたらぜったいに楽しい!」と思うエピソードばかり。
読んでた当時はほんまに憧れとったな〜
ただ、閉鎖的な組織には閉じられた分だけの闇が広がっており、徐々に蜜柑はその闇に触れていくことになります。
樋口先生が作り上げる世界観の上に、仲間との友情、三角関係も含んだ恋愛、家族の愛情などすべての要素が盛り込まれた名作です。
何度も読み返したくなること間違いなし! ぜひお手にとってみてください!
高校生に成長した蜜柑たちが、次作の『歌劇の国のアリス』という作品に少しだけ登場しています。
『学園アリス』を読み終えた方は、ぜひこちらもご覧ください!
著者:樋口橘
著者:樋口橘
フルーツバスケット
高屋奈月 少女漫画 現代ファンタジー アニメ化 ギネス認定 干支 シリアス 泣ける 高校生 恋愛 トラウマ 呪い 天涯孤独 居候 変身基本情報
『フルーツバスケット』は全23巻で完結していますが、数十年後のお話として『フルーツバスケットanother』という作品も出ています。
本編を読んだ方は、こちらもあわせてご覧ください!
フルーツバスケット
著者:高屋奈月
【作品名】フルーツバスケット
【漫画家】高屋奈月
【出版社】白泉社
【週刊誌】花とゆめ
【巻数】全23巻/愛蔵版:全12巻
【ステータス】完結済み
フルーツバスケットanother
著者:高屋奈月
【作品名】フルーツバスケットanother
【漫画家】高屋奈月
【出版社】白泉社
【週刊誌】花とゆめ
【巻数】全4巻
【ステータス】完結済み
あらすじ
フルーツバスケット
テントで暮らす女子高生・透(とおる)。家事の腕を買われ草摩由希(そうまゆき)の家で暮らすことに。だが、草摩家には異性にふれると動物に変身してしまうという秘密が―。
引用元:https://www.hakusensha.co.jp/comicslist/40977/
フルーツバスケットanother
高校入学早々、遅刻を先生に見つかってしまった三苫彩葉。困っているところを助けてくれたのは不思議な美少年で…!?大ヒットまんが「フルーツバスケット」の透たちが海原高校を卒業した数十年後を舞台に描かれる、懐かしくも新しい物語のはじまりです。
引用元:https://www.hakusensha.co.jp/comicslist/46910/
おすすめポイント
2007年に「もっとも売れている少女マンガ」として、ギネスブックにも認定された『フルーツバスケット』。
今更ご紹介する必要はないかもしれませんが、もし未読の方がいらっしゃれば必ずお読みください!
マンガ好きなら読んで損はない名作です!
『フルーツバスケット』は「2001年」と「2019〜2021年」の2回、アニメ化されています。
2019年のアニメ化では、ファン大興奮でした♡
オススメは、2019〜2021年版です!
なぜなら、2001年版は「原作の最後まで描かれていない」から。
2001年当時、原作がまだ連載中だったため、アニメオリジナルの結末で終わってしまっていました……。
しかし2019〜2021年版は、原作漫画の最後までアニメ化されています!
また、原作者である高屋奈月先生が総監修として関わっているため、間違いなし!
「主人公・透の両親視点の前日譚」と「透と夾の後日譚」が含まれた、映画『フルーツバスケット -prelude-』も、ぜひご覧ください!
主人公・透は、唯一の肉親であった母親を事故で亡くし、ひとり山でテント暮らしをする女子高生。
しかし、そのテントを張った場所は、同級生の草摩由希の一族が所有する土地でした。
これからもテントを張らしてもらえないかと頼む透でしたが、土砂崩れでそのテントを失ってしまいます。
そのため、由希の親戚である草摩紫呉の家に居候することになります。
同居からはじまる高校生の恋愛話?
「高校生が同居して恋愛する話かな?」と思いますが、居候当日、草摩一族のある秘密が明かされ、これが現代ファンタジーであることが分かります。
一族の秘密とは、「一族以外の異性に触れたら、動物の姿に変身してしまう」こと!
由希は鼠に、紫呉は犬に。草摩家の人間は「十二支の呪い」を持った物の怪付きでした。
そして、由希に毎度喧嘩をふっかけにやってくる夾という少年。
彼は、猫に変身します。
「あれ、十二支に猫なんていないよ?」と思った方。
そのとおり!
この、いるはずのない13番目の干支「猫」がいることが、『フルーツバスケット』の重要なキーになってます。
主人公の透は「敬語キャラ」のとっても良い子なのですが、そんな彼女が徐々に自分を出していくのがええんよね。
天涯孤独となった彼女には、最初笑顔の壁がありワガママも言えません。
しかし徐々に草摩家の人々との絆が深まり、本音で話せるようになっていくようすが泣けます。
変身する動物の姿はコミカルでおもしろいのですが、登場人物全員にどこか歪なところがある本作。
「ああ、人間が描かれているなあ」と感じます。
絵のタッチは少女漫画ですが、男性にも女性にも、また年齢問わずオススメな作品です!
著者:高屋奈月
まとめ
最後までご覧いただきありがとうございます!
他にも、漫画や小説をご紹介しておりますので、あわせてご覧ください。
また、YouTubeでも書籍の紹介などをおこなっています。
フリーアトリエ晴星(YouTubeチャンネル)
ご視聴いただけると嬉しいです☺️