書籍情報
・著者:小原周子
・出版社:講談社
・受賞歴:第12回小説現代長編新人賞
・あらすじ:
受賞時のタイトルは『ネカフェナース』。受賞時の作者名は『李周子』。
桑原ひまりは新宿のネットカフェで寝泊まりしながら派遣ナースとして働いている。患者の自宅まで赴き、泊まり込みで介護をするのが仕事だった。家族が旅行をしたり外出して羽を伸ばす間の留守番しながらの介護では、ミュージシャン志望で恋人の宗一を派遣先に呼んで、二人で好き勝手に過ごしたりしている。ある日、宗一にだまされて借金の保証人にされていたひまりは、彼が逃げたため、借金取りに追い詰められることになる。