書籍情報
・著者:道草家守
・出版社:KADOKAWA
・受賞歴:第2回富士見ノベル大賞
・あらすじ:
受賞時のタイトルは『明治乙女のお勤め妖異譚』。
■珠は寒空の帝都で不思議な髪色の男に救われる。これが運命の転換点だったーー。■ 寒空の帝都に放り出された珠。彼女の窮地を救ったのは、不思議な髪色をした男・銀市だった。 口入れ屋の旦那である銀市の厚意で、珠は住み込みで働くことに。感謝する珠だが”人ならざる者”がみえて贄とされた過去により、上手く感情を表せない。一方の銀市も複雑な境遇のようで……だからこそ珠を思いやってくれる。 恩に報いるため健気に勤める珠は、店でも信頼を得て平穏を知る。しかし、帝都で続く少女の失踪事件に否応なく巻き込まれーー。秘密を抱える珠と銀市が、お互いの居場所を見つけるまでの浪漫綺譚。