書籍情報
・著者:国分寺公彦
・出版社:新潮社
・受賞歴:第10回日本ファンタジーノベル大賞(最終候補)
・あらすじ:
受賞時の作者名は『桑原敏郎』。
ある殺人事件の容疑者が書き上げた「手記」。それは被害者にしか書き得ないものだった!?…日記から発覚した妻の浮気。「ぼく」は盗聴器を仕掛け、妻と相手の男を尾行し、彼らの濃密な情事に忍び寄る。彼らの情交を密かにコントロールできることに気付き、かつてない至福に酔いしれる「ぼく」。だが、ある日、鏡に映った「ぼく」の姿が…!「自分」という曖昧な意識を容赦なく破壊する、執念とエロスが交錯する禁断のサイコ・ホラー。