昔の中国王朝を参考にした世界観が魅力的な中華風ファンタジー作品。
華麗な衣装や壮大な建物、王宮や後宮内の策謀、異民族など、共通する設定がある中、多種多様な物語が存在します。
今回は、その中から厳選して、11作品をご紹介いたします!
▶️動画でもご紹介しています!
『暁のヨナ』草凪みずほ
基本情報
著者:草凪みずほ
【作品名】暁のヨナ
【漫画家】草凪みずほ
【出版社】白泉社
【巻数】41巻(2023.10中旬時点)
【ステータス】連載中(2023.10中旬時点)
あらすじ
高華王国の姫・ヨナは一人娘のため、優しい父王と幼なじみで護衛のハク達に囲まれ、大切に育てられていた。そして時はヨナ・16歳の誕生日、ヨナは想いを寄せていた従兄のスウォンから簪を贈られ、父へ自分の気持ちを伝えに行く。が、そこには思いも寄らぬ過酷な運命が!?
引用元:https://www.hakusensha.co.jp/comicslist/44999/
おすすめポイント
2014年にはアニメ化もした本作。
草凪みずほ先生の作品には、 『夢幻スパイラル』や『NGライフ』、『よいこの心得』など、魅力的な作品がたくさんありますが、『暁のヨナ』はその中でも最長の作品です。少女漫画で40巻に迫ろうという作品は珍しいのではないでしょうか。
緋龍城を追われ、逃げるヨナとハク。憔悴しきったヨナが、風の部族の都に着いてからわずかに見せる笑顔がいい。『暁のヨナ』に、明確な旅のゴールはありません。
城の中で大切に育てられていた少女が、運命に翻弄されながらも、仲間を見つけ、助けたり助けられたりしながら成長していく物語です。
初代国王・緋龍王と同じ暁色の髪を持つヨナ。ヨナをそばで守り続ける最強の武人・ハク。四龍の戦士たち。裏切り者のスウォンたちサイドの想い。
空・風・火・地・水の五部族の人々やそこでの暮らし。高華王国の周辺国である戒帝国、真国、斎国。
練りに練られた世界観の中で、旅を続けるヨナたちの物語をぜひ見届けてください!
著者:草凪みずほ
『月華国奇医伝』ひむか透留
基本情報
著者:ひむか透留
【作品名】月華国奇医伝
【漫画家】ひむか透留
【出版社】KADOKAWA
【巻数】10巻(2023.10中旬時点)
【ステータス】連載中(2023.10中旬時点)
あらすじ
「シノビ四重奏」ひむか透留最新作!中華風宮廷医術ファンタジー!
まだ薬師の薬湯のみで病や怪我に対していた時代の月華国。渦巻く陰謀、妖しき信仰、根強き因習…。皇太子・景雲たち少なくも心強い仲間と共に医術師・胡葉、古い世界に切り込みまーす!!
引用元:https://www.kadokawa.co.jp/product/321802001428/
おすすめポイント
『シノビ四重奏』を書かれていたひむか透留先生の新作です。最近、こういった世界観の物語は、小説を原作にしたものが多いですが、こちらは原作なしの作品となります。
看護系の大学を出られているひむか透留先生。半年にわたる資料の読み込みや医療現場で働く友人の方の話を聞きながら描かれているそう。
「作品内で出てきた病は、現代ではこう呼ばれています」と説明があったり、感染病や医療の歴史も垣間見ることができる作品となっています。
また、本作の魅力は専門的な話にとどまらず、特筆すべきはその画力! 華美な王宮の建物や妃・王子たちの衣装は、ここまで描きこみますか!? と思うほど繊細です。
西洋人の父の血を受け継ぐ主人公の胡葉も銀の髪と碧の瞳を持つ美しい少女として描かれています。まだ、幼さはありますがくるくると変わる表情が魅力的!
祈祷やおそらく麻薬の類であろう薬で痛みをごまかす倫教の力が国の中で増していく中、父から教わった西洋医学の技術で、胡葉は人々を救っていきます。
狂気ともいえる医術への好奇心を持つ胡葉にはまだ危うさがありますが、皇太子・景雲たちと関わることで成長していく彼女のこころにも注目です。
著者:ひむか透留
『天空の玉座』青木朋
基本情報
著者:青木朋
【作品名】天空の玉座
【漫画家】青木朋
【出版社】秋田書店
【巻数】全11巻
【ステータス】完結済み
あらすじ
時は近世、とある王朝。皇太后が絶大な権力をふるう後宮へ、1人の少女が飛び込んで…!?少女珊瑚の中華冒険活劇!
時は近世、とある王朝。皇太后が絶大な権力をふるう後宮へ、1人の少女が飛び込んで…!?
引用元:https://www.akitashoten.co.jp/comics/425326221X
少女珊瑚の中華冒険活劇!
おすすめポイント
庶民として育った珊瑚は、ある日、名門・姫家の令嬢であったことが告げられ、太后陛下・娘娘に仕える宦官の兄・姫蓬莱につれられ紫禁城へとやってきます。
美しい太后陛下ですが、その昔、姫家を罠に嵌めたのは彼女でした。そんな娘娘に仕える兄は、敵か味方か。
紫禁城を舞台とした宮中の争いや、さまざまな宦官たち、そして、主人公・珊瑚の行動に注目です。
愚王のふりをする病己と彼の妃である知花。2人のモデルは、前漢の宣帝とその妻・許平君だそうです。娘娘は、清の時代の西太后がモデルになっています。
宦官のつくり方や罰杖、起居注、宮廷の暮らしなど、中国史も学べる作品となっています。
中国の歴史に造詣が深い青木朋先生ならではの作品です。後書きにも詳しく書かれているため、ぜひ最後まで余さず読んでみてください。
著者:青木朋
『狼陛下の花嫁』可歌まと
基本情報
著者:可歌まと
【作品名】狼陛下の花嫁
【漫画家】可歌まと
【出版社】白泉社
【巻数】全19巻
【ステータス】完結済み
あらすじ
高賃金で割のいい仕事があると聞いて王宮へやってきた下級役人の娘・夕鈴。けれども、その仕事とは冷酷非情な『狼陛下』と恐れられる珀黎翔の花嫁役を務めることで…。陰謀渦巻く王宮で、陛下の秘密を知ったことから臨時花嫁生活をスタートするハメになった夕鈴は――!?
引用元:https://www.hakusensha.co.jp/comicslist/45153/
おすすめポイント
冷酷非情な狼陛下とかわいいワンコの顔を持つ黎翔のギャップ萌えが魅力の本作。
どちらも彼の本当の性格ですが、ずっと夕鈴が狼陛下の側面は演技だと思い込んでいるところがいいですね。
怖い狼陛下が時折顔を出して、全力で夕鈴に避けられ落ち込んでいる陛下も萌えポイントです。
身分差や偽装夫婦を題材にした作品はたくさんありますが、『狼陛下の花嫁』が他と異なる点は、やはりヒロインである夕鈴のおもしろさにあると思います。
可歌まと先生らしいコミカルなタッチで動く夕鈴は見ていて本当に楽しいです。
世話焼きで周りの人を放っておけない夕鈴と、二面性を持つひねくれた孤独な狼陛下。2人の恋の行く末をご覧ください。
著者:可歌まと
『女王の花』和泉かねよし
基本情報
著者:和泉かねよし
【作品名】女王の花
【漫画家】和泉かねよし
【出版社】小学館
【巻数】全15巻
【ステータス】完結済み
あらすじ
亜国(あこく)の姫でありながら冷遇されている亜姫(あき)。幼いながらも母の世話をしながら、明るく生きる亜姫はある日、金の髪と天の色の眼を持つ奴隷の少年・薄星(はくせい)と出会う。境遇の違いを超えて、強い絆で結ばれる二人だったが、その先に待っていたのは…!?
引用元:https://www.shogakukan.co.jp/books/09132009
おすすめポイント
黄から亜国に嫁いできた正妃・黄妃とその子・亜姫は、大国である土から嫁いできた第二王妃・土妃の勢力に押され、日陰の部屋に押し込められていました。
ある日、城の外で出会った青徹の力を借り、教養と武術を身につけた亜姫は賢く美しく育ちますが、それは、第一皇子の地位を脅かすものだとして王の怒りを買ってしまいます。
黄妃も土妃に毒殺され、亜姫は亜国を追い出されますが、必ず亜国に帰ってきて土妃へ復讐すると誓うのでした。
亜・土・黄・曾の4か国が争う時代。戦もありますし、容赦なく人が亡くなります。
ベテランの和泉かねよし先生のすばらしい画力で見応えたっぷりですが、こころが元気な時に覚悟をして読んだ方がいいかもしれません。
第1話の最後で、亜姫が女王として即位するまであと5年と語られます。女王になることは決まっている。それまでの道のりを語った物語です。
「千年の花 千年の花」。亜姫と薄星子どもの頃から繰り返し呟くこの言葉が、最後の最後まで意味をもっていきます。ラストは(途中でもありましたが)涙なしには読めませんでした。
亜姫と薄星が歩まねばならなかった過酷な女王への道をぜひご覧ください。
著者:和泉かねよし
『王の獣~掩蔽のアルカナ~』藤間麗
基本情報
著者:藤間麗
【作品名】王の獣~掩蔽のアルカナ~
【漫画家】藤間麗
【出版社】小学館
【巻数】13巻(2023.10中旬時点)
【ステータス】連載中(2023.10中旬時点)
あらすじ
『黎明のアルカナ』の世界を継ぐ、本格ファンタジー!
引用元:https://www.shogakukan.co.jp/digital/09D064020000d0000000
人間と獣の特性を持ち、人から虐げられる“亜人”の少女・藍月(らんげつ)。弟を無残に殺された挙げ句、幼くして人間の男に犯され、仕えさせられ…そんな運命に抗うため、弟の敵を討つため、彼女は女を棄て--美しき最強の武人として成長する!
皇子の“従獣”として皇宮に参内した藍月は、弟の敵と言われる皇子・天耀(てんよう)の傍らで微笑む…「この地獄のような世界で…まだ喜びに震えることができる。この男を殺せる…待ち望んだ機会に--!」男装の麗人ヒロインが、皇宮の闇に挑む--!?
おすすめポイント
『黎明のアルカナ』を読まれた方は、ぜひ、本作『王の獣~掩蔽のアルカナ~』もお読みいただければと思います。
「刻のアルカナ」の力を持ったナカバのように、本作でもさまざまなアルカナを持った亜人が登場します。
復讐のため、女であることを捨てた藍月。はじめは暗い目をしていた藍月ですが、天耀の素顔を知り、彼に心を開いたあとに見せる表情は、かわいらしい女の子そのものです。
亜人ならではの耳や尻尾に感情が現れるところもかわいらしく、生き生きとしています。
やはり、本作の主軸としてあるのは亜人のあり方や生き方、周囲からの扱われ方ではないでしょうか。
策謀が渦巻く王宮の中で、藍月たちや、各皇子、彼らに仕える亜人たちがどう物語に絡んでくるのかが見ものです。
著者:藤間麗
『最遊記』シリーズ 峰倉かずや
『最遊記』シリーズ一覧
『最遊記』は、数多くのシリーズに分かれています。
順番は以下の通りです。1作品ずつご紹介していきます!
アニメ化もしています。オリジナルストーリーもあり、アニメから入っても楽しめます!
私も最初はアニメから観はじめたよ。まだ自分のパソコンを持っとらんくて、リビングにある親のパソコンで毎日のように観とったな〜。
各作品の紹介
シリーズ1作目
基本情報
著者:峰倉かずや
【作品名】最遊記
【漫画家】峰倉かずや
【出版社】一迅社
【巻数】全9巻
【ステータス】完結済み
あらすじ
天地乱る混沌の時代、人と妖怪が共存する“桃源郷”で突如妖怪が暴走し、人間を襲い始める。地獄絵図と化した桃源郷の異変を止めるため、超鬼畜生臭坊主・玄奘三蔵は、元気な小猿・孫悟空、すっとぼけお兄さん・猪八戒、エロ河童・沙悟浄とともに西を目指す。西遊記をモチーフに魅力的なキャラクターが活躍するスタイリッシュアクションの開幕!!
引用元:https://www.amazon.co.jp/gp/product/B009UD9MN4/ref=dbs_a_def_rwt_bibl_vppi_i24
おすすめポイント
中国の白話小説『西遊記』を題材にした本作。確かに登場人物は同じですが、彼らの設定や性格などはすべてオリジナルといえるでしょう。
ジープに乗って移動しますし、玄奘三蔵は銃をぶっ放しますし、タバコも吸いますし、麻雀もします。ここまで古典を変えてしまっていいのか? とも思いますが、おもしろい=正義ですから、問題ありません。
妖力制御装置である額の金鈷を外すと、本来の姿である斉天大聖になり暴れる悟空とそれを止める玄奘三蔵の関係性がいいです。兄弟でもない親子でもない、しかし、それらに似たものを感じます。
また、妖怪の父と人間の母との間に生まれた禁忌の子である悟浄や、千の妖怪の血を浴び妖怪へと変貌した元人間の八戒たちの過去についても徐々に語られていき、どんどんキャラクターたちが好きになります。
牛魔王蘇生計画実験を行う敵サイドの紅孩児たち。彼らには彼らの信念や目的があります。たびたび三蔵一行と敵対しますが、時には、協力する場面もあり、憎めないキャラクターたちです。
たくさんシリーズ作品が出ていますが、まずはシリーズ1作目の『最遊記』をお読みください!
外伝・三蔵たちの前世&悟空の過去
基本情報
著者:峰倉かずや
【作品名】最遊記外伝
【漫画家】峰倉かずや
【出版社】一迅社
【巻数】全4巻
【ステータス】完結済み
あらすじ
「最遊記」本編より遡ること五百年。舞台は神々の住まいし天界。常に桜咲き誇る常春の世界が、ゆっくりと確実に動き出す。黄金の瞳を持つ少年、孫悟空の出現によって……。この物語から、最遊記がはじまる――!
引用元:https://www.amazon.co.jp/gp/product/B009UD9OOG/ref=dbs_a_def_rwt_hsch_vapi_tkin_p1_i3
おすすめポイント
玄奘三蔵の前世・金蝉童子、猪八戒の前世・天蓬、沙悟浄の前世・捲簾、そして、悟空の過去のお話です。後に牛魔王を倒す闘神・哪吒太子も登場します。
本編の彼らはこの物語を覚えていませんが(悟空も記憶が消されています)、読者の特権として、覗かせていただきましょう。
「前世」ということで確実な別れが待っている本作ですが、4巻の中に、彼らの生き様が詰まっています。前世の彼らと現代の玄奘三蔵たちは、決して同一人物ではありません。
それでも、長い時を生きる悟空と、また、牛魔王蘇生計画実験のある意味発端となった哪吒の関係は、この後の本編にも絡んでくるため、外伝ですが、ぜひ読んでいただきたい作品です。
外伝・前世編で登場した天蓬元帥・捲簾大将と彼らの部下の話
基本情報
著者:峰倉かずや
【作品名】天上の蟻-最遊記外伝- 第一葉「ダリアの蟻」
【漫画家】峰倉かずや
【出版社】一迅社
【巻数】全1巻
【ステータス】完結済み
あらすじ
天蓬元帥と捲簾大将、そして彼らが率いる「天界西方軍第一小隊」に所属する、14名の隊員たちの物語。 「ゼロサムWARD No.029」に掲載された読切を、OVA「最遊記外伝」特別篇 香花(こうげ)の章発売にあわせて緊急配信!!
引用元:https://www.amazon.co.jp/gp/product/B00CGY3GTU/ref=dbs_a_def_rwt_hsch_vapi_tkin_p2_i0
おすすめポイント
前世編に登場した、猪八戒の前世・天蓬、沙悟浄の前世・捲簾、そして、彼らが率いる部下たちの物語です! ぜひ、『最遊記外伝』の後にお読みください。
シリーズ2作品目
基本情報
著者:峰倉かずや
【作品名】最遊記RELOAD
【漫画家】峰倉かずや
【出版社】一迅社
【巻数】全10巻
【ステータス】完結済み
あらすじ
妖怪が暴走する事件の原因を究明するために西を目指す玄奘三蔵とその従者たち。行く先々で妖怪を退治し、おたずね者となってしまった一行は、姿をかくして旅を続けるが……。最遊記、新シリーズスタート!!
引用元:https://www.amazon.co.jp/gp/product/B009UD9NNS/ref=dbs_a_def_rwt_hsch_vapi_tkin_p2_i8
おすすめポイント
シリーズ第2作目です。シリーズは分かれていますが、前作からそれほど時間が経っているわけではなく、引き続き、牛魔王蘇生実験を阻止するため西へと向かいます。
モンスターを憎み、根絶やしにするために旅をしている異国からやって来た司教・ヘイゼル=グロースや、玄奘三蔵の師匠・光明三蔵とも関わりがあった「無天経文」を所持する三蔵法師・烏哭など、新規キャラクターも登場し、また、ひと回り成長していく三蔵一行の旅を見届けてください。
シリーズ3作品目
基本情報
著者:峰倉かずや
【作品名】最遊記RELOAD BLAST
【漫画家】峰倉かずや
【出版社】一迅社
【巻数】3巻(2023.10中旬時点)
【ステータス】連載中(2023.10中旬時点)
あらすじ
長い旅を経て、三蔵一行はついに西域にたどり着く。そこで彼らが出会ったのは、もう一人の三蔵法師・紗恪三蔵。恒天経文を受け継ぐ紗恪との出会いは、一行に何をもらたすのか―。「最遊記」シリーズ本編最終章がいよいよ開幕!!
引用元:https://www.amazon.co.jp/gp/product/B00BOHOJVY/ref=dbs_a_def_rwt_hsch_vapi_tkin_p2_i3
おすすめポイント
シリーズの最終章と位置付けられた本作。ついに、『最遊記外伝』に登場した闘神・哪吒も登場します。
峰倉かずや先生の体調不良が続き、長く休載されている本作。公式ツイッターにて、2021年4月16日に目の手術をされると投稿されていらっしゃったのが最後となっていますが、いつまでも待ち続けます!
もちろん、続きを読みたいという気持ちはありますが、どうかお体を最優先にしていだだければと願うばかりです。
外伝・玄奘三蔵の師匠、光明三蔵の話
基本情報
著者:峰倉かずや
【作品名】最遊記異聞
【漫画家】峰倉かずや
【出版社】一迅社
【巻数】1巻(2023.10中旬時点)
【ステータス】連載中(2023.10中旬時点)
あらすじ
桃源郷随一を誇る修行寺・大霜寺。その地では「三蔵法師」の継承権を得るため、修行僧達が命を賭して苦行に立ち向かっていた。その中に、若かりし頃の光明三蔵・峯明がいた――。
引用元:https://www.amazon.co.jp/gp/product/B00CY8RP36/ref=dbs_a_def_rwt_hsch_vapi_tkin_p3_i2
おすすめポイント
玄奘三蔵の師匠である光明三蔵の過去のお話です。本編でも、いつも朗らかな光明三蔵は、くせものだなあ、と思わせる回想シーンが多かったのですが、昔からだったのですね。玄奘三蔵のお坊さんらしからぬ言動は、師匠譲りに間違いない。
こちらも『最遊記RELOAD BLAST』同様、長らく続きは出ていませんが、最遊記の沼にハマってしまった方は、1巻だけでも、ぜひお読みいただきたい作品です。
著者:峰倉かずや
『封神演義』藤巻竜
基本情報
著者:藤崎竜
【作品名】封神演義
【漫画家】藤巻竜
【出版社】集英社
【巻数】全23巻
【ステータス】完結済み
あらすじ
紀元前11世紀、中国・殷の時代末期。殷の皇帝・紂王を誘惑し、暴虐の限りを尽くす仙女・妲己と仲間の前に為す術のない人間たち…。仙人界は地上の悪しき者を封印する封神計画を発動! 元始天尊より任務を受けた道士・太公望は供の霊獣・四不象を従え地上に降り立つ。今ここに、仙人界と人間界を巻き込む壮大な計画の幕が上がる!
引用元:https://www.shueisha.co.jp/books/items/contents.html?isbn=978-4-08-619584-3
おすすめポイント
中国の神怪小説『封神演義』を題材にした本作。オリジナル要素もありますが、最初の方のストーリーや設定、登場人物たちは似ています。
「中国の古典は気になるけど、原作を読むのは大変そう」という方にもおすすめです。
アニメ版もあります。2018年に、第1話から再アニメ化されました!
原作とは異なり、少年の姿をしている太公望。飄々とした性格で、周りからは大した実力じゃないと思われていますが、頭脳戦・心理戦を得意とし、実は強いという設定がいいです。
平和な人間界を作るという信念を持ち、仲間思い。一見、地味なようですが、きちんと週刊少年ジャンプの主人公としての特性を持ち合わせています。
ギャグ要素もあり読みやすい本作ですが、1点注意点が。「封神演義 ハンバーグ」で調べたら、けっして食事中には見たくないシーンがヒットすることでしょう……。
こういったところは原作に忠実であるため、グロテスクなシーンが苦手な方は、ご注意ください。
著者:藤崎竜
『天に恋う』漫画家・望月桜/原作者・梨千子
基本情報
漫画:望月桜、原案:梨千子
【作品名】天に恋う
【漫画家】望月桜
【原作者】梨千子
【出版社】ジャイブ
【巻数】全17巻
【ステータス】完結済み
あらすじ
高森鈴花(たかもりすずか)は、男の人が苦手な女子高生。そんな鈴花はある日、何者かに海に落とされ、中華風の異世界・紹(シャオ)に迷い込んでしまう!言葉も通じず、困り果てた鈴花を助けてくれたのは、天真爛漫な少年・高星(ガオシン)と妖艶な美青年・永陽(ヨンヤン)。二人は紹(シャオ)の中でも高位な家柄の貴族だった。優しく接してくれる高星と永陽に、次第に親しみを感じていく鈴花。そんな時、突然、高星にプロポーズされて―!?時をかける運命の中華ロマンス!
引用元:https://www.amazon.co.jp/gp/product/B06X9VQXR3/ref=dbs_a_def_rwt_hsch_vapi_tkin_p1_i0
おすすめポイント
本作は、4巻までが、第1部。5巻以降が、第2部となっています。
第1部は、異世界に渡った鈴花が日本にいる家族と恋をした高星との間で揺れ動くお話。
第2部は、後宮の中で地位を上げ、皇后を目指すお話です。
紹の建国神話に登場する青龍と朱黒鳥。青龍は、皇帝になぞらえられ、朱黒鳥は、明るい髪をした異人の娘だと言い伝えられています。
紹にとっても皇帝にとっても特別な存在である朱黒鳥。しかし、特別な力があるわけではありません。天候を操ったり、傷を癒したり、魔法が使えたりといったことは何もありません。
気弱で普通の女の子である鈴花が、逞しく成長していく様、そして、重い宿命を背負った高星をどう支えていくか、ご覧ください。
漫画:望月桜、原案:梨千子
『帝の至宝』仲野えみこ
基本情報
著者:仲野えみこ
【作品名】帝の至宝
【漫画家】仲野えみこ
【出版社】白泉社
【巻数】全7巻+特別編全1巻
【ステータス】完結済み
あらすじ
国民が飢え苦しむ晶王朝。税が払えない村のため、宝を盗み出そうと王宮に忍び込んだ香蘭は、美しい青年・志季に出会う! 一夜明け、皇子を殺した暗殺者が逃亡中という報せが国中に広まる中、香蘭は志季に再会! 志季を暗殺者だと疑う香蘭だが、優しい素顔に戸惑って!?
引用元:https://www.hakusensha.co.jp/comicslist/45073/
おすすめポイント
香蘭は18歳の女の子ですが、見た目は10歳ほどに見られてしまうほど童顔です。
暗殺者じゃないかと疑いながらも、怪我を負った志季を放っておけず、育て親のじっちゃんや村のみんなには黙って助ける、優しい性格の香蘭。
実は、助けた志季は第一皇子の宋雲であり、第1話で帝に即位します。タイトルの『帝の至宝』は、志季の至宝、ということですね。
香蘭の見た目があまりにも幼かったり、身分差が大きいため、恋愛に発展するまでには時間がかかります。
のほほんとした性格の志季が、自分の気持ちに気が付かぬまま嫉妬している様子がいいです。
素直な性格はそのままに、段々と女性らしく、美しく成長していく香蘭にも注目です。
著者:仲野えみこ
『ストレンジ ドラゴン』石原ケイコ
基本情報
著者:石原ケイコ
【作品名】ストレンジ ドラゴン
【漫画家】石原ケイコ
【出版社】白泉社
【巻数】全3巻
【ステータス】完結済み
あらすじ
奪われた王位を取り戻す為、王女・火花は100年前に天に去ったと言われる白龍を探す旅に出る。手がかりの龍の宮跡で出会ったのは、人嫌いで素気ない…でも不器用で照れ屋なイサラ。彼は赤い姿を忌み嫌われ、地上に置き去りにされた変種の龍だった!! 火花はイサラと心を交わし、守護龍に出来るのか!? そして王位を取り戻せるのか!? 姫と異端の龍、運命のファンタジーロマンス開幕!!
引用元:https://www.hakusensha.co.jp/comicslist/45815/
おすすめポイント
飛べず出来損ないと言われ、仲間に置いて行かれた変種の龍・イサラと、異国の歌姫を母に持ち、臣下に軽んじられている龍マニアの王女・火花の物語です。
他の白龍と比べて出来損ないだったり、火花と身分差があったりと、コンプレックスだらけの龍・イサラ。
そんな彼は、火花に守護龍として求められることで、徐々に自尊心を取り戻していきます。
100年生きているとは思えないほど純情で照れ屋なイサラですが、戦闘シーンの眼がかっこいいです。
全3巻ではありますが、綺麗にまとまっていて、何より終わり方がとても読了感のいいものでした。守護龍と女王の物語を、ぜひご覧ください。
著者:石原ケイコ
まとめ
最後まで、ご覧いただきありがとうございます!
他にも、漫画や小説をご紹介しておりますので、あわせてご覧ください。
また、YouTubeでも、書籍の紹介などをおこなっています。
フリーアトリエ晴星(YouTubeチャンネル)
いちど、ご視聴いただけると嬉しいです☺️